知っておきたい欧米MBAの違い!
北米MBAの基礎事項 MBA留学 MBA 海外
MBA留学:近年、世界中の多くの人々は学士だけに留まらず、修士まで履修することも珍しくなくなってきた。北米に限らず、欧州、そして今やアジアでもMBAを取得することが可能となってきた。ここでは、MBAプログラムについて主に北米と欧州で何が違うのかを追ってみたい。
U.S. MBA プログラムの基礎知識
この百年で、世の中は大きく進歩そして発展してきた。それにつれて人々の学習意欲も向上し、より多くの人々が修士課程に進むようになってきた。代表的な、US MBA プログラムは、2年制で学費・生活費を含めて本当にざっくり計算すると最安で、$30,000 (約360万円) から最高でも $120,000 (約1,400万円)の間にほぼ収まります。そして2年制プログラムの多くが、キャンパス内での学習にとどまらず、地域密着したプロジェクトやインターンシップも経験できるように設計されています。また、多くのスクールが入学に関して以下の要項を求めてきます。
- 4年制大学卒またはそれに準ずる学士号
- 最低2ないし3年間の就労経験
- 履歴書
- Personal Statement
- 2通の推薦状(職場)
- GMAT or GRE, TOEFL or IELTS
北米 MBAを取得する魅力&実利について
帰国子女でもない普通の日本人が、MBA取得後に現地のFortune 500 companyに就職するのは、今でも難しいことだ。しかし、欧州よりも長い、2年間現地で学ぶことによって、適切な経験、履歴書上に記すことができる適確な進歩など、さまざまなアドバンテージがあると思う。アメリカは日本以上に学歴偏重主義ですから、GMAT, GRE, TOEFL, IELTSに関しては点数が高ければ高いほど良い評価を得ることができます。ある程度の職歴や結果が、転職時には求められますが、北米MBA入試では試験の点数が評価に占める割合が多いので、TOEFL 110, GMAT 740取ることができればTOP校の合格率は非常に高くなると思います。
TOP校卒業後は特にFinanceの分野においては、帰国後により良い条件で転職できる可能性が大いに上がることと思います。また、MBA不要論がいつの時代にも蔓延していますが、日本において近年活躍している Monster, Blue Bottle Coffee, Money Forward, Telexistence, Kyndryl (Spin off of IBM JPN), IDEO TOKYO, ONE CAPITAL などさまざまな企業のCEOや共同代表が北米MBA出身者であることは非常に興味深い事実だと思います。
北米 MBAを取得するマイナスポイントとは?
多くの日本人卒業生が掲げるマイナスポイントは以下の2つに集約されると思います。
- プログラムを終了するのに2年間かかること
- 学費と生活費を含めて相当の資金が必要なこと
とくに2に関しては、私費受験生は大いに悩むところではなかろうか? 海外mba コスパ 海外mba 費用 などが検索キーワードになるほどである。やはり最低でも、500〜800万円ほどの資金を用意し、残りはローン(親族含めて)というパターンが多いと思われる。
ヨーロッパMBA プログラムの基礎知識
近年、その人気度が上がってきたMBA in Europeだが、その歴史は浅く1957年に開始されたばかりである。北米のMBAと比べて大きな特徴はプログラムの長さではないかろうか? ヨーロッパの多くのスクールのプログラムは一年から18ヶ月となっている。また、学費も$3,500 から $8,000となっています。また、受験に際して以下を求められます。
- 4年制大学卒またはそれに準ずる学士号
- 最低3年間の就労経験
- 履歴書
- 2通の推薦状(職場)+1通の推薦状(大学の先生)
- GMAT or GRE, TOEFL or IELTS
- 国際経験の有無
ヨーロッパ MBAを取得する魅力&実利について
私費受験の場合、多くの卒業生が魅力はプログラムの長さとかかるコストの低さを挙げています。トランプ大統領時における、U.S. 滞在許可取得の難易度が上がったことも、欧州人気に拍車をかけた要因の一つではなかろうか? また、欧州MBAのほとんどが実務経験3年以上を求めているので北米のMBAと異なり、実務経験に基づくクラスメイトの発言等は日本人にとっては納得いく事が多いと思われます。Fortune 500に入っている米系の会社に転職することは、北米MBAと比べて難易度が上がるのは確かだ。しかし、diversityに富んだクラス構成と実務経験をしっかり積んでいるクラスメート、そして北米と比べてローコストな学費と1 ~1.5yrのプログラムの長さは本当に魅力的だと思います。
Deciding on an MBA Program
ランキングや、学費、そしてプログラムの長さなど欧米MBAの間では大きな違いが見受けられる。しかしながら、本当に大事なことは受験生の皆さん自身が真剣に将来を考え、自分が大きく成長できる要因、そしてafter MBA で成し遂げたいことは何なのか?をとことん考えることで、答えが出てきます。決して、「GMATのスコアが9月まで間に合わなかったから」、「ヨーロッパの街並みが好きだから」などということで決めることではありません。自分の将来を大きく変える事ができる、[once in your lifetime] の一大事ですから、慎重に、丁寧に考える事が必要です。