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GMAT対策:MBA受験に必須なGMATとは何なのか?

Studying for your GMAT online, A close-up of a keyboard with red highlighted text GMAT

GMAT どんな試験? また、何点からが良いスコアと言えるのだろうか?

GMATは「The Graduate Management Admission Test」の略称であり海外大学院MBAに入学するための共通テスト, 日本のセンター試験に近い立ち位置、です。主に意思決定、経営判断、そしてディスカッション能力など全般な力を図る試験です。経営大学院専門の入学試験ですので、会計、マーケティングなどの専門知識がテスト項目に入っていると思われがちですがこれからの専門的な経営知識を図る試験ではありません。

いつ受験できるのか?

基本的に好きな時に受けられるが、テストセンターの空き状況に依存するので各自確認して頂きたい。また2019年の6月以降、受験回数に大きな制限が設けられた。(以前は、月一回、受験回数は無制限であった) ここで間違った情報を与えてしまうと大変なので、原文を記載する:

You can take the GMAT year-round, nearly any day of the week. As of June 2019, you can take the test a maximum of 5 times in any rolling 12-month period and a maximum of 8 times in your life. You’re required to wait 16 days between tests. 

ここに「12ヶ月定規」があったとしよう。その定規をどのようにずらしたとしても、12ヶ月定規の中で5回、さらに人生の中で最大8回までしか受けることがでない特殊な試験です。語弊を承知で言い換えると「通常の受験準備期間が1年とすると、その1年間で最大5回受けることができる。ただし、一回受験したら次の試験までに最低16日間は空けなければならない。そして、仮に浪人することになったとしても、新年の1月1日に今まで受けた受験回数がリセットされるわけではない。生きている限り、最大8回しか受験することができない試験である」

よって、事前準備を万全にし計画的に受験することが肝要です。「どんなものか?と気軽に本試験を受ける」ことなど言語道断です。

GMAT CATのCATとは?

GMATの正式名称は「GMAT CAT」、CAT = Computer-Adaptive Testの頭文字から来ている。CAT Testとは偏差値連動性の難易度が変化する試験である。第一問は偏差値50の問題が出され、正解するにつれて、問題の難易度=偏差値が上昇し、受験者が不正解を出すまで難易度は上がり続ける。よって、理論的にGMATはどんなに準備して臨もうが、決して「簡単だった」と思うことができない試験なのだ。また、その採点方法も独特で高得点を取るためには、GMATの採点方法と分野別の対策もしっかりと理解する必要があります。

通常の試験とは採点方法が異なる

我々日本人が今で経験した試験は、正解率が良ければ良いほど100点満点に近くなるものばかりだ。結果として、日々是精進し準備万全で臨み試験では満点が出るように全力で回答する。しかし、CATシステムでは通常の戦略が通用しない。GMATにおいて、総合点の良い人も悪い人もその正解率は50%~70%のレンジに入るのである。GMATは絶対に間違える試験なのだ。最初の問題群で正解を重ねて、どれだけ「良いstageに到達できるか?」が鍵となる。正答率60%でも「秀才モード」か「凡才モード」に属するかで出てくる点数が異なるのだ。よって鍵は最初の問題10問が非常に重要ということになる。

GMATの試験時間は?

試験時間は約3時間となり、休憩を途中で入れると約3.5時間となります。

GMATの試験項目について

試験項目の順番について

以前は、順番が固定されていた。現在は、以下の3パターンで試験を受けることができる。おすすめパターンはChoice3:集中力と計算力が必要な数学を最初に持ってくる。そしてその次に英語のパートを受験し、最後に総合得点に関与しないIR & AWA (Argument Essay)を解くことがベストと考える。

 

ちなみに、GMATを作成しているGMACのレポートによると、受験者の半分はアフィアンス推奨順(Choice 3)で受験し、1/3は英語スタートのChoice 2 で受験しているとのことです。

Quantitative Section: 数学パート

GMATの数学パートは31問を62分で解くことになる。1問を2分で解く計算だ。しかしながら、「初見の問題に対して英文を読み問題の内容を理解し、解答方針を決定し、計算を行い、そして解答をclickする」この一連の作業に対して2分しか与えられていないのだ。ほぼ、熟慮する時間はなく問題を読んだら反射的に手を動かして解答できるようにならなくてはいけない。そして、日本人がTOP校合格の最低基準点である700点を出すためには、数学でほぼ49 ~ 50点(out of 51点)取らなくてはならい。Official Guideを参考にして、「あぁ、結構簡単だね」という感想を述べる受験生が多いが、ところがどっこい・・理系でも46 ~ 48点という方が非常に多いことも事実です。

「GMAT MATH:決して侮る無かれ!」

数学の問題は、小6年~高2 の範囲となっており、「整数問題、代数幾何、図形、順列組み合わせ、場合の数、統計標準偏差、数列、指数関数(対数関数は含まず)」が主要分野となりますが、出題の表現方法が独特で悪く言えば「意地悪でクイズ的要素」が含まれています。純粋な数学問題とは言いがたく、本格的な対策が必要になります。本格的な対策が必要な理由は Problem Solving (PS) and Data Sufficiency (DS)、特に後半のDS、の独特な問題形式にあります。

Verbal Section: 英語パート

GMATの英語パートは36問を65分で解くことになります。1問当たり108秒(1.8分)の持ち時間となります。 Verbalは大きく分けて以下の3分野から構成されています。

Integrated Reasoning

IR 問題は2012年に導入された、GMATでは比較的新しい問題となります。日本の試験で例えるとSPIが一番近いかと思います。生活身密着した、基礎的な問題ですので英語が読めれば大きな問題はないかと思います。

Argument Essay (Analytical Writing Assessment : AWA)

小論文と称されていますが、内容は与えられた文章を分析し、いかにその内容が間違っているかを詳細に述べることが求められます。30分で文章を読み、その問題の内容を把握し、反論ポイントを最低3つ考え、そして取りまとめて400 ~ 550 wordsの英文に落とし込む作業が必要です。ここでの点数が低いと、academic writing abilityが低いとみられ審査に多かれ少なかれ影響を及ぼします。総合得点に関与せず、別途に点数が出されるセクションですが、最低5.0 (out of 6.0 )は欲しいです。

GMATスコアの有効期間

スコアの有効期間は5年間となります。

目指すべき点数は?

欧米TOP school 合格者の平均点は今や720点以上となっています。TOP校を目指すならば700点は最低必要となってくるのではないでしょうか?700点を取るためには、Math 50/51 & Verbal 35/51、数学で50点、そして英語で35点、素点の合計が85点で700点確定しますので「数学を取りこぼすことなく、基礎英語力を固めて、高度な語彙力と読解力そして速読力をつけることが最短・最速の対策」だと考えています。



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